紹介 ルドルフ2世とカバラ

小川浩史「ハプスブルグ宮廷におけるディーとクーンラートのキリスト教カバラ

1. はじめに
2. ハブスブルグ宮廷におけるユダヤ教ヘブライ文化
2-1. 16世紀後半におけるハブスブルグ宮廷の宗教的態度
2-2. ハブスブルグ宮廷とユダヤ文化
3. ディーとクーンラートにみるキリスト教カバラの思想と身体表象
3-1. ディーとクーンラートの帝国内での活動
3-2. 『象形文字の単子』におけるかバラ的要素
3-3. 『円形劇場』におけるキリスト教カバラ
3-3-1. 『円形劇場』内の銅版画
3-3-2. 《レビス》
3-3-3. 《原型》
3-3-4. 《カバラ的宇宙内のキリスト》
3-4. 円形版画三連作の順序と『象形文字の単子』との関連
4. 結論


第3アクト「ルドルフ2世とその宮廷」の第2弾は、小川浩史氏によるイコノロジーとインテレクチュアル・ヒストリーの交錯する野心的な研究です。ディやクーンラートの活躍する本論は、フランシス・イエイツの作品世界が好きな人にはたまらない作品ではないでしょうか?