紹介 光シンボル

ゴルトアマー (岩田雅之・訳) 「初期近代の哲学的世界観、神秘学、神智学における光シンボル」

1. 由来
2. クザーヌスからアグリッパまで
a. ピコ・デラ・ミランドーラ
b. フィチーノ
c. ポンポナツィ
d. クザーヌス
e. トリテミウ
f. アグリッパ
3. 自然の光と霊の光:パラケルススと認識シンボル
4. 光と闇、倫理的シンボルと霊性宇宙論
a. セバスチャン・フランク
b. ヴァレンティン・ヴァイゲル
5. 光と闇の諸力間闘争:ヤコブベーメ
6. トマジウスと人間学的な光シンボル


第4アクトが閉じて、次に来るのは翻訳の部です。その冒頭を飾るのは、巻頭のパラケルスス論文や次のフィチーノの『光について』の翻訳と深い関係のある一本で、パラケルスス研究者ゴルトアマーの傑作の一つといわれている、この入魂作です。これほど難解な内容の複雑な文章をものの見事に訳しだした岩田君の独文学者としてのアートに、ただただ脱帽するしかない論文です。密の滴るような濃厚な時間を味わってください。